当施設のすぐ西側(玄関の裏側)は松林となっていて、特に冬季に日本海の強風から地区を守り、春夏には鳥が啼き爽やかな情景を提供してくれるのです。
秋には虫の音でいっぱいになります。
当施設からは直接日本海の展望を得られない代わりに常に碧の松林が目を楽しませてくれるのです。
「松風荘」の名は、新潟県社会保険協会様の保養所であった「松風荘」の名を、そのまま受け継がせていただいたものです。
保養所の歴史は古いもので、当初は「瀬波健康保険倶楽部」と称し、病後の静養、過労の休養、健康要注意者の保養の目的なら、健康保険の被保険者にはだれでも無料で利用できたようです。
温泉で身体の具合がよくなった、松林の風が夏でもたいそう涼しく感じられたという利用者の感想も当時の記事に見えます。
その後、昭和41年4月に一般公募によって「松風荘」と改名されたという、由緒久しいものであります。
いわば新潟県の県民のすべての方々の保養と健康増進のための低料金の施設だったということですから、業態は保養所から日帰り銭湯(一般公衆浴場)に変わるものの、名称とともにその精神の少しだけでも引き継ぎ、できるだけ低料金で、ご利用の皆様の保養と健康増進、日常生活の中の幸福度UPのお役に立ちたいと思っております。

噴湯公園から見た日本海と松林と松風荘(陽が差している下側中央付近の建物)